古くからPMS(月経前症候群)に効果があるとされてきた、月見草油(イブニングプリムローズオイル)。しかし最近の一般的な見解では、PMSへの効果は低いとされています。アトピー性皮膚炎に対しては高い効果が確認されているので、生理前の肌荒れには効果が期待できるといえます。
古くからPMSに効果があるとされてきた、月見草油(イブニングプリムローズ)
月見草オイル(イブニングプリムローズオイル)は、欧米を中心に古くからPMSの症状の改善に用いられてきました。
月見草オイルには、n-6(オメガ6)系の必須脂肪酸の1つであるγリノレン酸(ガンマリノレン酸)が豊富に含まれています。γリノレン酸(ガンマリノレン酸)は、代謝されて抗炎症物質であるプロスタグランディンの前駆体となり、これが、PMSに効果があるとされてきました。
またPMS(月経前症候群)の女性の一部には、γリノレン酸(ガンマリノレン酸)が不足しているともいわれていました。
PMSへの月見草油(イブニングプリムローズ)の効果は低い
小規模の臨床試験においては、月見草オイルはPMSに有効であるとの結果もあります。しかし信頼性の高い臨床試験では、月見草オイルはPMSに効果がないとされています。
月見草油(イブニングプリムローズオイル)は、アトピー性皮膚炎に効果あり
一方、アトピー性皮膚炎に有効であるという臨床試験のデータは数多く存在しています。たとえば、複数の臨床試験を検討したメタ分析や、25名の患者に投与した臨床試験などで、月見草オイル(イブニングプリムローズオイル)に含まれる、γーリノレン酸(ガンマリノレン酸)がアトピー性皮膚炎に有効であるとの結果がでています。
生理前の肌荒れなどの肌トラブルにお悩みの方や、アトピー性皮膚炎でお悩みの方は、月見草オイル(イブニングプリムローズオイル)を試してみるとよいでしょう。