PMSは治療が必要?どんな治療法があるの?

治療が必要となるケースは、PMS(月経前症候群)の女性の3~7%程度と言われていわれています。症状があっても必ず治療しなければならないものではありません。症状が重く生活や仕事、人間関係に重大な支障がでている場合や、患者自身が投薬による治療を希望する場合には薬による治療が行われます。

鎮痛剤などを処方してもらう

頭痛や腹痛などが主な症状で、それ以外の症状にはあまり苦痛を感じていない場合は、痛い時だけに飲む鎮痛剤が処方されます。イライラが強い時には、精神安定剤が処方されることもあります。

処方薬

鎮痛剤は、痛みを感じたら我慢せずに早めに飲むのがポイント。生理に関連する痛みは、プロスタグランディンという物質によっておこります。痛みを我慢すると、更にプロスタグランディンが増えてしまいます。また痛みが本格的になる前に鎮痛剤を飲んだ方が効き目もよく、量も少なくてすみます。

ドラッグストアなどで一般的に市販されている頭痛薬は、あくまで応急処置的、一時的に使うようにし、継続的に使用しないように注意しましょう。

一般に市販されている「複合解熱鎮痛剤」という頭痛薬は、長期間にわたって使い続けると、薬が効かなくなる「耐性」という現象につながることがあります。通常の量では痛みが取れにくくなり、更に頭痛薬を飲み続けると、頭痛が起こりやすくなる「薬物乱用頭痛」につながる心配もあります。

頭痛の専門医のところでは、薬物乱用になりにくく、生理前や排卵時に起こりやすい偏頭痛に非常に効果のある、トリプタン製剤が処方してもらえます。また頭痛がおこりやすくなっている人には、予防薬などにより適切な治療が行われます。

長期間にわたり頭痛の症状があり、すでに市販の頭痛薬をたくさん服用してしまっている方は、頭痛外来などの専門医を受診して治療されることをおすすめします。

漢方は、PMSの治療に広く使われている

漢方は体質と症状に合わせて処方されます。漢方で全身のバランスを整えて、様々な症状に同時にアプローチしていきます。PMS(月経前症候群)の治療によく処方されるのは、次の3つの漢方です。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

この漢方が向く体質(証):体力のない、きゃしゃな感じの人
症状:頭痛、冷え症、肩こり、めまい、むくみ

加味逍遥散(かみしょうようさん)

この漢方が向く体質(証):平均的な体力の方
症状:イライラ、怒りっぽいなどの精神症状、便秘

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

この漢方が向く体質(証):比較的がっちりした体格で、体力がある人。のぼせがあるタイプ
症状:下腹部のうっ血による腹痛、のぼせ、肩こり

漢方は、体質に合っていないと効き目がありません。また漢方は長く飲まないと効き目が現れないとよく耳にしますが、その目安は長くても1ヶ月程度。1ヶ月くらい飲んでみても効果がない場合は、その漢方が体質に合っていないため効果がないと考えられます。お医者さんに相談して別の漢方にかえてもらいましょう。

PMS(月経前症候群)の治療に使われる漢方についての詳細については、こちらのページをご覧下さい。

低用量ピルは、PMS(月経前症候群)の身体症状に効果あり

PMS(月経前症候群)の主に身体症状の治療で、最も広く使われているのが低用量ピル(経口避妊薬 OC)です。低用量ピルは避妊薬としても使われますが、現在ではピルの利用者の約8割が、子宮内膜症や月経困難症などの婦人科系の病気の治療に使われています。

PMSの治療に使われるピルは、ホルモンの含有量が低く抑えられていて、副作用が起こりにくく、長期間の使用も問題ありません。

ポイントを説明する女性

また低用量ピルよりもさらに女性ホルモン(エストロゲン)の含有量が低い、超低用量ピル ヤーズもあります。低用量ピルのエストロゲン量が0.03~0.04mgなのに対し、ヤーズは、0.02mgと低く抑えられています。エストロゲンが少ないため、吐き気がおこりにくいのが特長です。今までピルで吐き気がして飲めかなった人も、ピルが服用できる可能性があります。

ただし生理前や排卵日付近に頭痛(偏頭痛)がある人は、ピルに含まれるエストロゲンが、頭痛を悪化させる可能性があるので、ピルの服用は避けましょう。

その他の、PMSの治療に使われるピルについての詳細は、こちらのページをご覧ください。

重度のPMS(月経前症候群)の治療「ホルモン療法」

PMSが非常に重い場合の治療には、薬で排卵を止めて月経をストップさせる「ホルモン療法」があります。使われるのは、GnRH製剤とダナゾールの2種類で、ピルと異なり長期使用はできません。

精神症状に効果のあるSSRI

PMSでイライラや抑うつなどの精神症状によく用いられているのが、SSRI(選択的セロトニン再吸収阻害剤・Selective Serotonin Reuptake Inhibitor)です。SSRIは、本来うつ病の治療に使われる、抗うつ剤です。

お医者さん

近年、生理前の女性ホルモンの急激な増減が、神経伝達物質のセロトニンの活性に影響を与えていると考えられるようになってきました。

SSRIは、セロトニンが再び細胞内に取り込まれることを防いで、セロトニンの欠乏を防ぐことで、PMSの精神症状に効果があるとされています。

SSRIは、セロトニンだけに作用するため、従来の抗うつ剤に比べて副作用が少なく、うつ病の治療に広く使われています。

SSRIをPMSの治療に使う場合は、3種類の服用パターンがあります。

  1. PMSの症状が出ている時だけ薬を服用する方法
  2. 生理前の2週間だけ薬を服用する方法
  3. ずっと薬を服用する方法

最近は、1の症状が出ている時だけ薬を服用する方法をとることが多いようです。

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