生理前は女性ホルモンの急激な変動により、自律神経がバランスを崩して、めまいがおこりやすくなります。自律神経はストレスでも乱れやすいので、日頃からストレスをためないように心がけましょう。めまいに効果のある漢方やハーブティーも紹介。
生理前のめまいの原因
生理前のめまいは、女性ホルモンの急激な変動で自律神経がバランスを崩しておこるとされています。
自律神経は交感神経と副交感神経からなります。1日のうち活動的な日中は交感神経が優位になり、体を休める夜間には副交感神経が優位に働くようなリズムになっています。
自律神経は女性ホルモンやストレスなどの影響を非常に受けやすく、ちょっとしたきっかけでバランスが崩れることがあります。自律神経のリズムが崩れると、めまいがおこりやすくなります。まためまいに加えて、吐き気の症状が出ることがあります。
生理前は日常生活でのストレスに加えて、体内で女性ホルモンの急激な変動があり普段よりも自律神経に負担がかかりがち。普段よりめまいがおこりやすい状態になっています。
めまいがおきたら、しばらくしゃがんでじっとしていましょう。横になれる場合は、横になるようにします。頭を動かすとめまいを強くすることがあるので、症状が続いている間はできるだけ頭を動かさないようにしましょう。
生理前におこりやすい、めまいの種類
生理前の女性ホルモンの急激な変動により自律神経がバランスを崩しておこるめまいは、フワフワしためまいです。キーンとした耳鳴りを伴うこともあります。
また生理前は、急に立ち上がったり、頭の位置を急に変える時におこる、頭がクラクラしたり、目の前が暗くなる「脳貧血」や「立ちくらみ」と呼ばれるめまいもおこりやすいです。
月経前症候群(PMS)によるものでない、めまい
月経前症候群(PMS)によるめまいは、女性ホルモンの影響による一時的なものであまり心配はいりませんが、脳や耳の病気が原因となって起こるめまいもあります。
自分の周囲がグルグル回っているように感じる、回転性のめまいは、メニエール病など耳の病気が原因となっているものが多いと考えられます。
しばらく休んで治るようなめまいは、あまり心配ないものがほとんどですが、手足のしびれなどの症状を伴う場合は、耳鼻科や脳神経科を受診しましょう。また、めまい外来を設置している病院もあります。
急な耳鳴りに、めまい、難聴を伴う場合は、突発性難聴の可能性も。できるだけ早く耳鼻科を受診しましょう。
その他にめまいの症状を引き起こす原因として考えられるのは、更年期障害、貧血、低血圧などがあります。
生理前にめまいがおこりにくくするための生活習慣
自律神経の働きを整えるには、生活のリズムを整えて、睡眠をしっかりとりましょう。心と体を休めてリラックスする時間を持つことが大切です。
めまいに効果のある漢方
めまいの症状があり、華奢で体力のない体質の方に向く漢方に、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)があります。当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、日頃から服用することで体質を改善して、めまいの症状を緩和していきます。
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めまいに効果のあるハーブ
チャイニースアンゼリカは、漢方では当帰(とうき)と呼ばれています。PMS(月経前症候群)の他に、月経不順、月経痛、子宮内膜症、更年期障害など女性特有の病気に良いとされています。