PMDDとは? – 生理の前だけ”うつ病”に!?月経前不快気分障害とは?

生理前・月経前の精神症状がうつ病に匹敵する程非常に強く、家事や仕事などの日常生活や活動に支障がでるほどである場合には、月経前不快気分障害(PMDD)かもしれません。月経前症候群(PMS)の女性の20人に1人が月経前不快気分障害(PMDD)であるといわれています。

月経前不快気分障害(PMDD)とは?

ポイントを伝える女性

月経前不快気分障害は、Premenstrual dysphonic disorderを略してPMDDと呼ばれます。以前は、黄体期後期の不機嫌性障害(LLPDD)と呼ばれていましたが、1994年以降は、PMDDという呼び方に統一されています。

月経前不快気分障害(PMDD)は、月経前症候群(PMS)と同様、月経前に限って症状が現れますが、精神症状がうつ病に匹敵する程非常に重く、仕事や学校、家事などの日常生活に支障がでる場合は、単なる月経前症候群(PMS)ではなくて、月経前不快気分障害(PMDD)である可能性があります。

月経前不快気分障害(PMDD)の症状

月経前不快気分障害(PMDD)には、次のような症状があります。

ポイントを説明する医師
  • 空虚感や絶望的な気持ち、自己卑下の気持ちなど激しい抑うつ気分がある
  • とくに理由もないのに、漠然とした不安感、緊張感、激しいイライラに襲われる
  • 突然悲しくなって泣いてしまったり、些細なことにカーッとなって口論する
  • 集中力や気力が落ちて、能率が低下したり、疲れやすくなって日常生活に支障が出る
  • 多くは、一日中眠くて仕方がない。あるいは夜眠れない、昼夜が逆転するなどの睡眠障害がでる
  • 多くは食欲が異常に増して、特に甘いものが止まらない。あるいは食欲がない
  • 胸の張りや痛み、頭痛、関節痛、むくみ等の身体化症状がある

国際的にうつ病の一種と考えられている、月経前不快気分障害(PMDD)

うつ病

日本での月経前不快気分障害(PMDD)の診断に使われている、米国精神医学会(APA)の「精神疾患の診断・統計マニュアル第4版」(DSM-IV)では、PMDDは特定不能のうつ病性障害に分類されていて、うつ病の一種と考えられています。

ただし、月経前不快気分障害(PMDD)のうつ症状が、通常のうつ病と異なる点は、次の点です。

  • 症状の発生が月経前に限られ、月経が始まると症状がなくなる
  • 通常のうつ病には見られない、過食や一日じゅう眠くて仕方がないといった、睡眠過多がみられる

月経のある女性の3~8%に見られる月経前不快気分障害(PMDD)

月経前不快気分障害(PMDD)は、月経のある女性の3~8%がかかっていると言われています。

5%前後がPMDDと考えると、女性20人に1人が月経前不快気分障害(PMDD)にかかっているというイメージになります。

月経前不快気分障害(PMDD)の治療には、主に選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)が使われる

月経前不快気分障害(PMDD)の治療に、世界的にもっとも使われているのは、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(Selective seotonin reuptake inhibitor, SSRI)です。

症状に合わせて、症状の出ている時だけ服用する等、服用のパターンを調節したり、服用量が調整されます。月経前不快気分障害(PMDD)の治療についての詳細については、こちらのページをご覧ください。