生理前は、寝ても寝ても眠い…生理前の【眠気】と【だるさ】の原因と対策 - 生理前のイライラなど【PMS】をスッキリ解決するサイト

生理前に異常に眠気を感じる、寝ても寝ても眠いという女性は多いです。女性ホルモンのプロゲステロンの鎮静作用や、生理前の女性ホルモンの分泌の急激な増減がメラトニンの原料となるセロトニンの活性に影響を与えることが原因と考えられています。

寝ても寝ても眠い…生理前の眠気の原因

生理前の眠気は、月経前症候群（ＰＭＳ）の症状の中でも非常に多い症状で、いくつかの原因が考えられます。

１つめの原因は、排卵から生理にかけて分泌が増える女性ホルモンのプロゲステロンです。プロゲステロンには体を休ませる鎮静作用があり、妊娠しやすいように体を休ませる働きがあります。受精卵の着床にむけて、静かに過ごしなさいという体からのメッセージともいえます。

また生理直前になると、今度はプロゲステロンの分泌が減ってきます。交感神経が優位になるので、夜は良く眠れずに、昼間に強い眠気に襲われるという人もいます。

さらにプロゲステロンには、体に水分をためこむ働きがあります。脳でも水分が増して軽い浮腫状態（むくんだ状態）になり、眠気を引き起こすとも考えられています。

生理前の眠気は、セロトニンとメラトニンが影響しているとする説もあります。生理前の女性ホルモンの急激な変化により、神経刺激を伝達するセロトニンが影響を受けるといわれています。

セロトニンを原料として、睡眠に導くメラトニンがつくられています。生理前の女性ホルモンの影響で、メラトニンが大量に分泌されてしまい、眠気が増すことにつながるのではないかと考えられています。

生理前の眠気は、リフレッシュ効果のアロマ（ペパーミントやローズマリー、レモンなど）やハーブティー、ガムを噛むなどで上手に乗り切るとよいでしょう。

ペパーミントやレモンが空間をスッキリ＆クリアにする効果が。眠気が強く、頭がぼーっとして、なかなか能率が上がらない生理前…。アロマの力で穏やかに気持ちと体をスッキリとリフレッシュしてみては？

ローズマリーやクローブとグレープフルーツ、オレンジなどの柑橘系をブレンドしたアロマ。ローズマリーには、全身を活性化させて、思考能力や記憶力をアップさせる効果が。仕事や勉強などに集中したいときにおおすすめ。爽やかでスパイシーな香りです。

ペパーミントには、心身の機能を活発にする効果と神経を鎮める鎮静作用の両方を持っています。気分が両極端に振れがちな、生理前に、穏やかに心身のバランスを整えて、リフレッシュします。胃腸を整える効果があるため、生理前の便秘やガスでお腹がが張りやすい人にもおすすめ。カフェインフリー。

赤いルビー色のハーブティーで、クエン酸やハイビスカス酸によるさわやかな酸味が心身をスッキリさせ、疲労回復の効果があります。生理前の眠気やだるさで仕事の能率があがらないと感じる時、午後のティータイムにぴったり。利尿作用もあるので、生理前のむくみが気になる人にも。カフェインフリー。

生理前に感じる眠気やだるさは、体を休めて下さいという体からのメッセージともいえます。アロマやハーブティーなどで穏やかに眠気やだるさをリフレッシュして、調子の上がりにく生理前を上手に過ごせるといいと思います。

カフェインの摂り過ぎは、興奮作用によって心理的に悪影響がある場合があるので注意しましょう。（上記のペパーミントティやハイビスカスティにはカフェインは含まれていまないので、おすすめです。）生理前は睡眠時間を十分に取れるようにスケジュールを調整できるとよいでしょう。

仕事等の理由で、どうしても眠気に対処したい場合は、眠気そのものを抑えるというアプローチではなく、眠気の原因となっている女性ホルモンを安定させます。低用量ピルで、女性ホルモンを安定させることで、異常な睡眠が起こりにくくなります。

また異常に強い眠気があり、一日中眠ってしまったり、寝てはいけないところでも眠ってしまうという場合には、生理前に精神症状が非常に強くでる、月経前不快気分障害（ＰＭＤＤ）かもしれません。月経前不快気分障害（ＰＭＤＤ）の詳細については、こちらのページをご覧下さい。