生理前は むくみ やすい…。多くの女性が生理前に感じる不調です。女性ホルモンなどに体内に水分を蓄えておこうとする働きがあり、体内の水分量が増加し、生理前は体が むくみ やすくなっています。
生理前の むくみ の原因は、女性ホルモンのプロゲステロン
排卵から生理までの間、女性ホルモンのプロゲステロンの分泌が活発になります。プロゲステロンには、細胞に水分をため込もうとする作用があり、この時期に体内で増加する水分量は2,000ml(2kg)にもなるといわれています。
人間の体には、血管やリンパ管の中や細胞内などにたくさん水分が蓄えられています。むくみ とは、これらの外に水分がしみ出し、皮下組織の中に余分な水分が溜まる状態をいいます。生理前は女性ホルモンのプロゲステロンの働きで、体内の水分量が増して、むくみやすくなっています。
冷えや運動不足、不規則な生活、ストレスなどで血行が悪くなると、むくみ をさらに悪化させてしまいます。体を冷やさないようにしたり、軽い運動をして血行を良くする、ストレスをためないようにスケジュールを調整する、夜は早く寝るなどの工夫をして、生理前のむくみを予防しましょう。
生理前に増加するアルドステロンによりむくむ
「アルドステロン」は、血液中のナトリウムやカリウムなどのミネラルを調整しているホルモン。生理前になると増加し、むくみをひきおこすといわれています。
マグネシウムで、生理前のむくみをスッキリ解消!
マグネシウムを継続的に摂取すると、生理前の むくみ を予防することができます。イギリスで行われたランダム化偽薬対象実験では、マグネシウムを継続的に摂取することで、むくみをはじめ、PMS(月経前症候群)の症状が緩和されたという結果がでています。
またPMS(月経前症候群)の女性に、1日あたり200mgのマグネシウムのサプリメントかプラセボ(偽薬)を2周期の間服用してもらった実験があります。
2か月後マグネシウムを摂取した女性において、むくみ による体重の増加の減少や、お腹や手足の むくみ の減少が見られました。その他、胸の張りや胸の痛みも減少しました。
現代の日本人は、マグネシウムが不足している
現代の日本人は、食生活の変化から食事からのマグネシウム摂取が不足しがち。またPMS(月経前症候群)の女性はそうでない女性に比べて、血中のマグネシウムのレベルが低い傾向があるとも指摘されています。
海藻や豆類などマグネシウムが豊富に含まれる食品を摂取することを心がける他、生理前にむくみやすいという方には、マグネシウムのサプリやサプリメントで補うとよいでしょう。
その他、PMS(月経前症候群)とマグネシウムの詳細については、こちらのページをご覧下さい。
月経前症候群(PMS)ではない、むくみ
生理前に体がむくみがちになるのは、女性ホルモンのプロゲステロンの働きによるもので、女性にとってはある意味仕方がないといえます。
しかし肝臓や心臓、甲状腺の病気や化学物質過敏症などの病気が原因で体がむくむことがあります。生理前に限らず むくみ が長く続いたり、水分をとってもあまり尿が出ない、発熱や動悸などの症状が伴う場合は、内科の受診をおすすめします。
体重が、2kgも増加することも!むくみ がちな生理前はダイエットに向かない
生理前は女性ホルモンのプロゲステロンの働きにより体内の水分量が増えて、体重は普段の1~2kg程増加します。ダイエット中の女性にとっては、成果が数値に現れにくい時期です。
さらに生理前は、女性ホルモンのプロゲステロンが水分だけでなく、ほかの栄養素もため込もうとして、いつもより食欲が増します。
いつもより食欲がアップし、体内の水分量が増す生理前は、ダイエットの成果が出にくい時期。生理が始まると、むくみが解消し、食欲も落ち着いてきます。生理前は、ダイエットもちょっとひと休みしてみては?生理とダイエットについての詳細は、こちらのページをご覧下さい。
むくみを放っておくと、セルライトにつながる!
体がむくんでいつもよりウエストがきつく感じたり、お腹がぽっこりしたり、顔や脚がむくんだり…という生理前のむくみは女性としてはつらいもの。しかもむくみを放っておくと、水分と脂肪が絡み付いてセルライトの原因にもなるので要注意です。
むくみに効果があるアロマオイルでマッサージしたり、デトックス効果のあるハーブティー、漢方や食品を取り入れて、むくみがちな時期をすっきりと乗りきりたいものです。